ブロックチェーン金融市場の未来
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DLT-FMIの夜明け
フィンテック分野で長年ブロックチェーン分析を手がける筆者が、分散型台帳技術(DLT)が金融市場インフラ(FMI)を再構築する様子を解説。中央証券保管機関(CSD)や決済システム(PS)といった従来のFMIは分断され非効率的でしたが、ブロックチェーンにより統一された透明性の高い自動化エコシステムが誕生しつつあります。
統合:核心的な利点
従来はCSD、PS、証券決済システム(SSS)、中央清算機関(CCP)が個別に運営され、遅いメッセージ伝達に依存していました。DLTはこれらを単一のシステムに統合します。カナダのJasperやシンガポールのUbinといったプロジェクトが先駆的な実証実験を行っています。
『二重支出』問題の解決
預託証券(DRs)における事前発行問題など、DLTのハッシュロック技術が国内外の台帳をリアルタイム同期させ、効率と安全性を両立させます。
決済システム革命
ビットコインやリブラのようなDLTベースのシステムが仲介者を排除し、24時間稼働可能な新しい時代を切り開いています。
BlockchainNomad
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