300億ドルの幻:FTX崩壊の72時間
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300億ドルの幻:FTX崩壊の72時間
天才と貪欲が出会った時
サム・バンクマン=フリード(SBF)は典型的なウォール街の悪役ではありませんでした。MIT出身の天才は29歳でFTXを世界第2位の暗号取引所に成長させた後、イーサリアムの失敗した取引よりも速く300億ドルの価値を蒸発させました。スマートコントラクトリスクを日々分析する私にとって、これほど洗練された自滅は見たことがありません。
3つの致命的な欠陥
1. 利他主義という口実 SBFは『効果的利他主義』を掲げながら、顧客資金をヘッジファンドAlameda Researchに流用したとされています。私のPythonスクリプトが分析したウォレット活動には、少なくとも40億ドルの不審な送金が確認されました。
2. レバレッジという時限爆弾 FTXが自社トークンFTTを担保として使用していたことは、リスク管理者なら誰もが震え上がる行為です。BinanceがFTT保有分を売却すると、13:1というリーマン・ブラザーズ以上のレバレッジでカードの家は崩壊しました。
3. 監査の盲点 『準備金証明』レポート?価値のないJPEGでした。元Big Fourテック監査人として断言しますが、検証されていないスプレッドシートに隠された残高を信頼できる監査法人は承認しません。
暗号通貨の必要な決算
光明は?この大失敗によって規制の明確化が加速しました。SECの新規則では以下が要求されます:
- 顧客資金の分別管理
- リアルタイムチェーン分析
- ストレステスト済み準備金
ウォール街のクライアントに伝えるように:暗号通貨は死んでいませんーーようやく大人になったのです。しかし次に『トラストレスシステム』という言葉を聞いたら、FTXが証明した古き良き説明責任が必要だということを思い出してください。
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BlockchainNomad
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